概要
バイオ医薬品生産を目的とした細胞培養プロセスにおいて、グルコース濃度を低濃度(1g/L程度)に維持しながら培養する場合、一般的なバイオリアクターではサンプリングを頻繁に行うことでグルコース濃度をモニタリングしつつ、グルコースが枯渇しないよう適切なグルコース量を投入する必要があります。そのためサンプリングによる培養液が減少するほか、昼夜を問わない作業は作業者にとって大きな負担となります。そこで、アドバンストコントロールバイオリアクターシステム BR1000の高度制御システムを使用した、グルコース低濃度の自動培養をご提案いたします。
BR1000のシステムでは、近赤外(NIR)分光分析技術によって得られるグルコース濃度のインライン測定値と、キャパシタンス測定による生細胞密度のインライン測定値からグルコースの消費量を予測する予測モデル制御によって、グルコース濃度を制御します。
BR1000は培養を行ったときに得られるスペクトルデータで検量モデルを更新することができるので、培養を重ねることによりグルコース濃度のモニタリング精度とグルコース濃度制御の精度を高めていくことができます。BR1000の自動グルコース濃度制御システムによってグルコース枯渇の心配がなく、低濃度のグルコース濃度を維持した培養が可能です。本アプリケーションノートでは、CHO細胞を1g/Lの低グルコース濃度で培養した結果をご紹介します。
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